海外赴任と帰国で10回引っ越して、いちばん助かったこと──バンコクの不動産屋さんの話
社命留学を含めて、海外への赴任と帰国で10回引っ越しました。正直、最悪だと思ったことのほうが多いです。ただ一度だけ、バンコクで忘れられないほどありがたかったことがあります。
結論(先に要点):赴任や帰国の住まい探しで本当に助かるのは、物件そのものよりも「着いたその日から暮らせる状態」を先回りして整えてもらうことでした。私は社命留学を含めて10回、海外への赴任と帰国の引っ越しを経験しています。そのうち一度だけ、忘れられないほどありがたかったことがあります。
10回引っ越して、正直、最悪だと思ったことのほうが多い
海外への赴任と帰国は、普通の引っ越しとは別物です。荷物は船便と航空便に分かれて、着く日がばらばら。現地の言葉で手続きをして、日本とは違う商習慣に合わせる。着いた日に電気が通っていない、ベッドがない、鍋がない——そんなことが当たり前に起きます。
しかも赴任も帰国も、こちらの都合では日程が決まりません。会社の辞令で決まります。準備の時間は、いつも足りない。
正直に申し上げて、10回のうちほとんどは「最悪だ」と思いながら乗り切ってきました。
バンコクで、荷物が届く前に生活が始まった
一度だけ、まったく違う経験をしました。バンコクへの赴任のときです。
事情があって、着任した直後から仕事をしなければならないことになりました。家を探す時間も、鍋ひとつ買いに行く時間もありません。
そのとき助けてくださったのが、バンコクで不動産業を営む「平和堂」さんでした。タイ人の奥様と日本人のご主人が経営されているお店です。
家財道具、ベッドのシーツ、食器、それからトイレットペーパーまで。すべてメールのやり取りだけで手配していただきました。
空港から着いて部屋に入ったら、その日からもう生活ができる状態になっていました。
その4日後、クーデターが起きた
街が止まりました。役所も店も動かない。家のことは、何ひとつできなくなりました。
もしあのとき部屋が空のままだったら、と考えるとぞっとします。先回りして整えていただいていたおかげで、私は仕事のほうに集中できました。
住まいの準備というのは、平時には「あとでいい」ことに見えます。でも、あとでやろうとした矢先に、あとがなくなることがある。あの4日間の差は、いまでも忘れられません。
助かったのは、そのあとも
ご縁はそこで終わりませんでした。タイの事情を教えていただき、スタッフの雇用でも相談に乗っていただきました。
不動産の取引が終わったら関係も終わり、ではなかったのです。あのご夫妻には、本当に感謝しています。
この経験が、いまのやり方になっています
四葉不動産で海外にいらっしゃる方のお手伝いをするとき、私はいつもあのバンコクの部屋を思い出します。
- 見に行けない方の代わりに、私たちが現地で見ます。 気になる点は動画と写真を追加してお送りします
- 「実際どうですか」と聞かれたら、忖度なくお答えします。良いことも、良くないことも
- 契約が終わってからのほうが、ご相談は増えます。 それでいいと思っています
物件を紹介して手数料をいただいて終わり、という仕事の仕方も世の中にはあります。でも私が受けた親切はそういうものではありませんでした。だから、同じようにしたいと思っています。
海外にいながらの住まい探しについては、海外赴任からの本帰国──東京の住まいを、帰国前に決めるに、帰国日からの逆算スケジュールと審査の準備をまとめました。
※本稿は代表個人の経験に基づく回想です。文中のお店については、当社との資本関係・業務提携・紹介料の授受はいずれもありません。
